拍手ログ 4  配布元

  01:イドラ

人は第一印象で全てを決める。

見た目だけで全てを決めてしまう。

時に過大評価、時に過小評価。

軽い人、重い人。

道徳のあるもの、ないもの。

その全てを人は一目見ただけで決めてしまう。

―――それがただの偶像とは知らずに―――



  02:エス

三大欲。

人はそれを最も原始的なものと考える。

どの者でも持っている三つの欲望。

『食』

『睡眠』

『性』

誰も存在する筈の『欲』。

―――そしてどの人材の内に潜在する『罪』―――



  03:コンフリクト

それを求めるのならば、これは捨てよ。

これを求めるのならば、あれを手にするな。

『選択』せよ。

選べ。

そして、悩め。

最後まで渦巻かせ悩み続けるが良い。

さぁお前はどうする?

―――お前ならばどちらを手に取る?―――



  04:シャドウ

どんなに道徳のある人でも。

どんなに善行を行っても。

お前の内に眠る『影』は消えなどしない。

『影』はお前が堕ちるのを待っているぞ。

お前が狂い、過ちを起こすのを嗤って待っているぞ。

抵抗など無駄に等しい。

―――影はいつでもお前の中に佇み続けるぞ―――



  05:アンビバレント

それはある種の『仮面』だろうか。

それはお前の『自己防衛』か。

どちらが本当のお前なのだ。

いや、『本物』も『偽物』もないか。

―――その感情は全て『お前』そのものなのだから―――



  06:インフェルノ

足元に映るは二つの屍。

その鏡に見えるは燃え行く家々。

此処は地獄か。

それともその先の世界か。

瞳に宿るは絶望。

―――その奥に潜むは深淵の闇―――



  07:ナイトメア

怖い夢としか思えなかった。

内容は覚えていない、ただ、それが『怖い』ものだとは理解していた。

漠然とした『恐怖』。

夢の死神どもは狂わせに掛かる。

―――さぁ、今宵の夢には死神が来るであろうか―――



  08:タナトス

今まで『死』を望んだものはいたか。

今まで『破壊』を願ったものはいたか。

お前は頭ごなしに否定し続けるだろう。

だがお前の中にもその『衝動』があることを忘れるな。

『死』を望む『衝動』

『破壊』を願う『衝動』

―――その『衝動』が覚醒するまでもう少し…―――



  09:パラノイア

狂い続けろ。

狂気は次に『妄想』を呼ぶ。

自分の都合の良い『夢』を見続ける。

そしてその夢は貪欲に自分が求めるものを得続ける。

夢が覚めればお前はまた狂うだろう。

それならまた夢を見るが良い。

―――そしてお前は永遠に囚われ生き続ける―――



  10:カタストロフィ

悲しい別れなど、存在しない。

それを悲しいと思った事がない。

破局と言う存在なんて欠片一つない。

それはお前等が招いた事象だ。

お前等の不祥事で起きたものだ。

それを他人に『悲しみ』として伝えるなど、馬鹿馬鹿しい。

そんなものはただの『酒の肴』にしかならん。

―――真の『悲しみ』など、この世に存在せんのだから―――